Refection(内省)に関するMoonのベイルートアメリカン大学でのワークショップ動画を視聴しました。

前回記事①前回記事②で紹介したMoonのワークショップの動画がアップされていたので見てみました。
レバノンのベイルートアメリカ大学のThe Center for Teaching and Learning (CTL) で行われた以下の題の振り返り学習に関してのワークショップの動画です。

  • Reflective Writing: Definition, Implementation and Practical Issues

アップされたのは2012年です。


今回は私の気になったことをメモだけしておきます。

彼女の主張等については、読みかけの本2冊が読み終わったときに(いつになることやらですが・・)書ければと思います。

  1. Reflection(内省・振り返り)という言葉は日本語でどう訳せばいいのか迷います。アラビア語でも同じで、今回ワークショップに参加した学生によって訳があるといった人とないといった人で意見が別れていました。ある程度普遍性はあるとは思いますが、英語圏から生まれた概念だと思うので、日本語の文脈で使う際にはかなりはっきりどういう意味で使うのかを説明する必要があるかもしれません。
  2. MoonはReflectionの際のEmotion(感情)の役割についても話していました。Moonによると、感情は学習に影響を与え(落ち込んでいると勉強する気がしないなど)、また、学習のプロセスで生じてくるものだといっていました(他にも多数役割を挙げていました)。Moonはどちらかというと普遍的な感じで感情について話していましたが、前読んだPavlenkoの感情に関する本の影響で(詳しくはこちら)、内省のためのラーニングジャーナルを書くときに使う言語によって感情の役割がどう変わるのかなども気になります。
  3. Critical thinkingについては、Reflection(内省)した結果、independent judgment (独自した判断)ができることと言っていましたが、私には初耳でした。Critical thinkingについて彼女が書いた本もあるみたいなので、どういう流れでそういう風に考えるようになったのかを今度参考に見てみたいと思います。
  • Moon, Jennifer A. Learning journals: A handbook for reflective practice and professional development. Routledge, 2006.