Kress and van Leeuwen (1996)とScollon and Scollon (2003)を読みたいです:マルチモーダル分析で役に立ちそうです。

ここ十年は「ディスコース分析」という「言葉」「言説」に注目するだけでなく、視覚聴覚などの様々なコミュニケーションモードを分析の対象に含めた「マルチ・モーダル分析(multi-modal analysis)」も盛んに研究されるようになっています。

例えば新聞の分析だと、ディスコース分析だと「書いてある内容」のみに注目することが多いですが、マルチモーダル分析だと、新聞のレイアウト、写真、文字の大きさ、フォントなども分析対象に含めます。アニメや広告の分析などには便利な枠組みなのではないかなと思います。

最近はマルチモーダル分析も結構必要になる局面が多そうなので、ちょっとずつ調べて行ければと思っています。ということで、今後時間があれば読みたいと思っている本です。

  • Kress and Van Leeuwen (1996) Reading Images: The Grammar of Visual Design. London: Routledge

機能選択言語学(SFL)を使って画像の分析を試みているみたいです。マルチモーダル分析の嚆矢となった本でもあると思います。

  • Scollon and Scolloon (2003) Discourses in Place: Language in the Material World. London: Routledge

この本はディスコース分析でもとてもよく引用されています。夫婦での共著です。夫のRon Scollenのほうは2009年に他界してしまったようですが・・・。環境記号論(geosemiotics)というのを紹介しているみたいです。
どちらも近くの図書館にあるみたいなので今度借りてこようと思っています。