研究業績についての備忘録①-研究業績に含まれる出版物は何か

研究業績

今後は研究者を目指す人のために実務的な情報も少しずつ書いていこうと思います。ただ、これは主に英語圏の応用言語学分野(主に言語教育)での話です。あくまで研究生活の浅い、私個人の経験に基づく話なので、参考程度にしてください。

応用言語学(たぶん他の人文・社会科学系は似ていると思います)の研究分野で研究業績(出版物に限る)となるのは以下のようなものです。

  • 著書(単著・共著)
  • 編書
  • 本の章(book chapter)
  • 学術論文
  • 学会等の議事録
  • 書評

第一線で活躍する研究者は、一年に数冊本を出版したり、学術論文を複数本執筆したりしています。どこにそんな時間が・・と思うぐらい精力的な人もよく見かけます。

ただ、一口に著書・論文といっても出版社や掲載される論文誌(査読の有無)などにより様々レベルがあり、それによって評価も変わってきます。

今回は出版物のみを記載しますが、助成金の取得なども研究業績を左右する要素の一つです。

 

publish or perish

「Publish or perish(出版か、死か)」と言う言葉もあるぐらい、継続的に研究成果を出版することはかなり大切になってきます。

これについては、質の悪いものでも出版すればいいというような風潮になってしまうことや、教育がおざなりになってしまうという批判もされていますが・・。

 

読んだことはありませんが、こんなハウツー本が出ているぐらいです↓

  • ポール.J・シルヴィア「できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)」

上記の本の原書はこちらです。タイトルもストレートですね。

  • Silvia, Paul J. How to write a lot: A practical guide to productive academic writing. American Psychological Association, 2007.

今日、明日、明後日と3回に分けてこれらについて説明できればと思います。

明日はこのうちの本関連(著書、編書、本の章)、明後日は主に学術論文について書く予定です。