沈黙に関するNakane(2007)の本をいただきました。

異文化間コミュニケーションを研究している知り合いに何冊か本を譲っていただきました。
そのうちの1冊がNakane (2007)の本です。

  • Nakane, Ikuko. Silence in intercultural communication: Perceptions and performance. Vol. 166. John Benjamins Publishing, 2007.

まだぱらぱらと数ページ目を通しただけですが、沈黙というのは応用言語学だけでなく、社会心理学や人類学などでも研究されているようですね。

異文化間コミュニケーションでは、饒舌な「西洋」に対し、沈黙は「アジア」「東洋」と結びつけられることが多いようです。日本語(日本人)も沈黙を重視する言語(グループ)に含められ、日本語のコミュニケーションにおける沈黙についての先行研究もいくつかあるようです。そういえば私の知り合いも日本の英語のクラスにおける沈黙について研究をしていました。

この本では日本とオーストラリアで行った3つのケーススタディーを通して、異文化間コミュニケーションにおける沈黙の分析モデルを提示しているようです。また、異文化間コミュニケ―ションにおける沈黙に関するデータを示した上で、上記の饒舌な「西洋」と寡黙な「東洋」といったようなステレオタイプを再考しているようです。
時間があるときに読んでみようと思います。