フィリピンの言語政策についての最近のニュース

フィリピンはタガログ語、ビサヤ語をはじめとする多数の言語が話されている多言語国家です。公用語は英語とフィリピン語(タガログ語)で、英語力が高いことでも有名ですね。

この英語力のおかげで出稼ぎフィリピン人は重宝されることも多いようですし、また最近ではフィリピンへの英語留学やスカイプを通した英語学習も流行っているようです。

この英語とフィリピン語(タガログ語)については最近ニュースになっていたようです。

2013年にフィリピンのCommission on Higher Education(高等教育委員会)が提出した新規一般教育カリキュラム(general education curriculum)でフィリピン語と文学(Panitikan)を必須科目(core subject)から外そうとする動きがあったそうです。ただこれに対して現職の教師などが大反発。(彼らにとっては仕事がなくなってしまうおそれがあるので死活問題ですね・・・。)

2015年4月23日のThe Standardsによると、最高裁の判決で、このCommission on Higher Educationのカリキュラム案を一時停止する命令が為されたらしいです。

上記の新聞記事によると、カリキュラム案の反対の根拠となる議論が、フィリピン語・文学を学ぶことが、国のアイデンティティや、土着文化、市民性の育成に不可欠だというものだったそうです。

フィリピンの言語政策については日本語では以下の河原他(2002)「世界の言語政策―多言語社会と日本」に少し触れられているようです。随分前に読んだことがある本ですが、内容はすっかり忘れてしまいました・・・。

  • 河原俊昭他. 世界の言語政策: 多言語社会と日本. くろしお出版, 2002.