日本語のスピーチアクトを教えるためのミネソタ大学CARLAのサイト

ミネソタ大学名誉教授のAndrew Cohenの語用論の教授法に関する論文を読みました。ちなみにCohenは語用論の教授法やその他多数の著書・論文があります。
この前紹介したIshihara(詳しくはこちら)と共著で語用論の教授法についても出版しています。

  • Ishihara, Noriko, and Andrew D. Cohen. Teaching and learning pragmatics: Where language and culture meet. Routledge, 2014.

日本語版です↓

  • 石原紀子編著・アンドリュー・D・コーエン 著(2015). 多文化理解の語学教育:語用論的指導へ の招待. 研究社

 

今回読んだ論文はこちらです↓

  • Cohen, Andrew D. (2008). Teaching and assessing L2 pragmatics: What can we expect from learners?. Language Teaching. 41(2). 213-235.

今回読んだ論文自体は語用論の教授法の概要・課題等を述べたものでしたが、その中でIshiharaとCohenが開発した、謝罪、感謝、要求、拒否、提案などの日本語のスピーチアクトの教授サイトを紹介していました(ウェブサイトはこちら)。ミネソタ大学CARLA(Center for Advanced Research on Language Acquisition)のページ内にあります。
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実は以前日本語のクラスで実際にこのサイトの音声教材など使わせてもらったことがあったのですが、そのときはこの2人が作ったなどあまり意識せずに使っていました。理論だけでなくて、実際に教材を開発してくれているとありがたいですね。