選択機能体系言語学(SFL)の第一人者の Ruqaiya Hasan(ルカイヤ・ハサン)が亡くなったそうです。

先月2015年6月24日に、選択機能体系言語学(SFL)の第一人者の一人である Ruqaiya Hasan(ルカイヤ・ハサン)が亡くなったそうです。

このブログでも1度だけですが論文を紹介したことがあります(詳しくは前回記事)。コンテクストや結束性(cohesion)の研究をはじめ、様々な論文を執筆していて、選択機能体系言語学(SFL)関係では、同じく第一人者のHalliday(ハリデー)に次ぐ有名な学者だと思います。

数年前からはEquivox社から全7巻のハサンの論文集も発売されています(現在は第3巻まで発売されているようです)。
第3巻↓

  • Hasan, Ruqaiya, and Jonathan James WEBSTER. Language and education: Learning and teaching in society. Equinox, 2011.

第2巻↓

  • Hasan, Ruqaiya. Semantic variation: Meaning in society and in sociolinguistics. Ed. Jonathan Webster. Vol. 2. London: Equinox, 2009.

第1巻↓

  • Hasan, Ruqaiya, and Jonathan Webster. Language, society and consciousness. Equinox Pub., 2005.

 

日本語でも一冊だけ翻訳本が出ていたようですね(ハリデーとの共著)。

  • Halliday, Michael Alexander Kirkwood, Ruqaiya Hasan. テクストはどのように構成されるか: 言語の結束性. ひつじ書房, 1997. (安藤貞雄訳)

 

この翻訳本の原文はこちらです。

  • Halliday, Michael Alexander Kirkwood, and Ruqaiya Hasan. Cohesion in English. Routledge, 2014.

ご冥福をお祈りします。