応用言語学のジャーナルの紹介①:Applied Linguistics

私がよく読む応用言語学(主に言語教育・学習)のオンラインの学術誌(英語)を不定期にですが紹介していこうと思います。ちなみにここで紹介する学術誌は基本的に有料です。大学が購読していると無料で読むことができますが、購読していない場合は読みたい記事を購入する必要があります。

 

ちなみに学術誌はその分野の最新の理論や研究に関するものが多いので、その分野について詳しかったり、問題意識を持って読めば面白く読めると思います。ただ、そうでない場合は、論文自体は文字制限があり(だいたい8000ワード~10000ワード)、先行研究などはかなり短くまとめてあるため、その分野の全体像も掴みづらいことも多々あります。その分野全体についての一般的内容を知りたい場合は、本などを読むほうがいいのかなと個人的には思います。

まずは名前も分かりやすいApplied Linguisticsです。Oxford University Pressが出版する学術誌です。

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2015年8月現在の編集委員(editorial panel)には、このブログでも紹介したAlastair Pennycook、Gabriele Kasper、Claire Kramschをはじめ、応用言語学界の錚々たるメンバーがそろっています。
カバーする範囲は幅広く、ジャーナルのウェブページによると以下のような分野を対象としているようです。

  • “bilingualism and multilingualism; computer-mediated communication; conversation analysis; corpus linguistics; critical discourse analysis; deaf linguistics; discourse analysis and pragmatics; first and additional language learning, teaching, and use; forensic linguistics; language assessment; language planning and policies; language for special purposes; lexicography; literacies; multimodal communication; rhetoric and stylistics; and translation”
    (参照:http://www.oxfordjournals.org/our_journals/applij/about.html アクセス日2015年8月)

まあなんでもということでしょうかね・・・。実際に読んでいてもかなり幅広く取り扱っている印象です。研究結果を分析・報告した論文だけでなく、理論的な論文も多いです。