文法化(grammaticalization)について少し調べてみました。

文法化(grammaticalization)というと、意味のある内容語が文法的機能をもつようになることと一般に言われます。例えば「be going to」は現在は近未来を表す文法表現ですが、もともとは「go」という意味を持つ内容語が変化してこのような形になったと言われています。

文法化で有名な学者の一人はスタンフォード大学のElizabeth C. Traugottで、以下の本は基本書として読まれているようですね。

  • Hopper, P. J. and Traugott, E. C. (2003) Grammaticalization, Cambridge Textbooks in Linguistics, Cambridge University Press.

上記の本の中で、文法化は以下のように定義されています。(p.18)

(i) A research framework for studying the relationships between lexical, constructional, and grammatical material in language, diachronically and synchronically, both in particular languages and cross-linguistically.
(ii) A term referring to the change whereby lexical items and constructions come in certain linguistic contexts to serve grammatical functions.

つまり、一つ目の定義は研究枠組みのことで、ある言語(または言語間)において、通時的・共時的に、語彙や構造(?constructionalの意味がいまいちよくわかりません)や、文法事項がどのような関係性を持っているかを調べるもの。2つ目は、語彙項目や語彙的構造がある言語学的文脈において文法的機能を持つようになるという変化そのものを指すようです。

上記の2003年版は第2版ですが、1993年の第1版のほうは日本語にも翻訳されているようです。

  • P.J. ホッパー , E.C. トラウゴット (著) (2003). 「文法化」.九州大学出版会. (日野 資成 (翻訳))