Ghil’ad Zuckermann等による言語復興に関する無料オンラインコース(edX)を受講しました④

昨日の続きです。
↓紹介ビデオです。

第4回目は講師が変わり、オーストラリアのアデレード大学Rob Ameryがオーストラリアのアボリジニ言語の1つであるKaurna の復興プロセスに述べていました。こんなKaurna語に関するウェブサイトもあります。

ヘブライ語と違い、Kaurna 語は記録にほぼ残っておらず、データそのものが少なかったようです。なので、まずはKaurna 語の文法やスペルを確立させることからはじまったようですね。その後は、学校教育で導入したり、サッカーや釣りなどの活動であえてKaurna 語を使ったり、公共の標識などを二言語標記にするなどして使用範囲を広げていったようです。

私の知り合いでもこういう絶滅言語を記録・分析し、言語復興に携わっている人が数人いますが、たくさん多様な言語がある中で、どの言語(変種)を選び、記録していくか、また部外者である自分がどうコミュニティとかかわっていくかなどで常に葛藤があるようです。