主に文科省の外国語教育に関する方針を少しまとめてみました。

自分の頭の整理用に、日本の(主に文科省の)外国語教育に関する方針・施策等をざっとまとめてみました。主に参考にしたのは文科省の「小学校の英語教育に関する主な検討の経緯」と「外国語活動の現状・成果・課題」です。

  • 1986年 教育改革に関する 第二次答申(臨時教育審議会)
    • 中高の外国語教育(特に英語教育)の見直しについて提言
      • 目的の明確化、学習者の能力・進路に適応した教育方法の見直し
      • 大学入試の見直し
      • 外国語教員の養成・研修
  • 1987年  外国語青年招致事業(The Japan Exchange and Teaching Programme)開始(地方公共団体が実施)
    • 外国語指導助手(ALT)が小中高の外国語教育を補助
  • 1989年 学習指導要領の改訂
    • 「コミュニケーション力」の育成
    • 高校で「オーラル・コミュニケーション」の実施
  • 1996年  中央教育審議会第一次答申
    • 小学校に総合的な学習の時間を導入し、外国語に触れる機会を持たせると提言
  • 1998年 学習指導要領の改訂
    • 「総合的な学習の時間」の設定
    • 「実践的コミュニケーション力」の育成
  • 2002年 『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想-英語力・国語力増進プラン
    • 2003年から行動計画として実施
    • スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)事業 (2009年まで)
  • 2006年 大学入試センター試験の英語でリスニング試験が実施
  • 2008年 学習指導要領の改訂(小中学校)
    • 小学校5年、6年に外国語活動を導入(2011年~)
  • 2009年  学習指導要領の改訂(高校)
    • 高校では英語の授業は英語を用いて行うことを基本とする(2013年~)
  • 2011年 「国際共通語としての英語力向上のための5つの提言と具体的施策」

こういった施策に関するLiddicoat(2007)の論文について書こうと思っていたのですが、長くなるのでまた明日にします。