Kramsch (2014)の言語と文化に関する論文を読みました。

Kramschについてはこのブログでも何度か紹介しています。言語と文化などについて広く執筆している学者です。

1998年の本ですが、言語と文化について、日本で言う新書のような本も執筆しています。

  • Kramsch, Claire. Language and culture. Oxford University Press, 1998.

今回は以下の論文を読みました。

  • Kramsch, Claire. “Language and culture.” Aila Review 27.1 (2014): 30-55.

この論文では、文化の定義が、ある民族・社会グループの価値観・行動パターンなどを指すものから、歴史性や主観性などのポストモダン的なものに変化していると指摘した上で、以下のようなトピックで文化がどう議論されてきたかを概観していました。

  • 言語的相対論
  • 語用論
  • 対話の中での文化の共同構築(co-construction)
  • テクノロジー

応用言語学を学んだ人であれば、主要な論文とそれがどう議論されてきたかをまとめているので、頭を整理するのには役に立つと思います。