【入門書紹介】子どものバイリンガル教育に関する文献(日本語)

昨日の記事で、バイリンガル教育の講演について紹介しましたが、子どものバイリンガル教育を考えている人に参考になるかなと思う日本語の本は以下の本です。

トロント大学で長く教鞭をとっていた、バイリンガル研究の第一人者のひとりの中島和子の本です。
子どもをバイリンガルに育てる知り合いの多くは、この本を持っていましたし、私も「バイリンガルに育てたい」と相談を受けた時は、この本を紹介しています。

  • 中島和子(2001)『バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること』アルク

これを調べていて知ったのですが、今年に入ってから、この本の完全改訂版も出たようです。

  • 中島和子(2016)『完全改訂版 バイリンガル教育の方法』 アルク.

この本は5部構成で、第1部ではバイリンガル教育の基礎文献の紹介、第2部ではカナダやアメリカの言語教育の実態、第3部では日本の言語教育の実態、第4部ではマルチリンガル育成についての理論・研究紹介、そして第5部ではマルチリンガル教育の方法について記載しています。

 

また、2022年3月までカナダ日本語教育振興会(CAJLE)のウェブサイトから中島和子の講演を視聴することができます。

  • 中島和子(2021) 「カナダで育つバイリンガル・マルチリンガル」. アクセス日2021年3月23日


上記の本の内容にも一部触れられていますし、子どものバイリンガル教育に興味のある方にはおすすめです。