Larsen-Freemanの言語クラスで学習した内容が実生活で使えるかという講演を視聴しました。

Larsen-Freemanはこのブログでも何度か紹介しましたがComplexity theorygrammaringなど幅広く執筆している学者です。

 

Transfer of (Language) Learning

今日は、彼女の講演動画を視聴しました。クラスで学んだ内容をその後の生活で使えるのかという問題について議論しています。

  • Diane Larsen-Freeman (2013) “Transfer of (Language) Learning,” Wiley.

 

この動画に関連して、以下のような論文も記載しています。

  • Larsen-Freeman, D. (2013), Transfer of Learning Transformed. Language Learning, 63: 107–129. doi:10.1111/j.1467-9922.2012.00740.x

クラスで学んだ内容を実生活で応用するとは

クラスで学んでも実生活では使えないといった声を普段からよく聞きます。

その理由としては、内容の習得度が浅いから、学習環境と言語を実際に使用する環境が違うから、学んだ内容の処理方法が不適切であるからなど、いろいろ言われているようです。

Larsen-Freemanは、学習者が教室外で学習内容を使うときは、ただ学習したことを転用(export)しているのではなく、学んだことを変化(transform)させているのだといっています。

また、こういった学習内容を後々の生活で使えるかどうかを知るには、一人一人の学習者の視点に立って(emic view)、ダイナミックな理解をしていくことが必要だと言っていました(←ただ何が「ダイナミック」なのかはよくわかりませんでした・・・)

Larsen-FreemanはComplexity theoryも提示していますが、ダイナミックというのはこのtheoryのなかでは、その場面場面でのコミュニケーションのプロセスを重視するという意味のようです。もし同じ様な意味であるならば、「ダイナミックな理解」というのは、一人一人の学習者が学んだ内容をどう実生活で使っているのか、そのプロセスに注目して省察すると言ったようなことなのかもしれません。

 

Larsen-Freemanの本

  • Larsen-Freeman, D. & Celce-Murcia, M. (2015). The Grammar Book: Form, Meaning and Use for English Language Teachers, 3rd edition. Boston: National Geographic Learning/Cengage.

↑英語の文法学習についての本です。

 

  • Larsen-Freeman, Diane, and Lynne Cameron. Complex systems and applied linguistics. Oxford University Press, 2008.
↑Complexity theoryについての本です。