Jeremy Mundayの翻訳者の意思決定に関する本(Evaluation in translation)を読んでいます。

Evaluation in Translation

Jeremy Mundayの以下の本を読んでいます。

  • Munday, Jeremy. Evaluation in translation: Critical points of translator decision-making. Routledge, 2012.

この本では、appraisal theory (評価理論)という枠組みを使って、オバマの就任演説や、技術翻訳者とのインタビュー・フォーラム、文芸翻訳(とその修正稿)などを分析し、翻訳者の意思決定について考察しています。

ちなみにオバマの就任演説の分析の章では日本語の例も出てきたのですが、漢字が結構間違えていました(p. 57)(仔細なことで、全体の議論には全く関係ないのですが、気になってしまいますね)。

タイトルに「Evaluation in translation」とありますが、これは誰かが翻訳を評価するという意味ではなく、翻訳者の主観的態度がどうテキストに反映されるかという意味のようです。

 

Appraisal theory(評価理論)

なお、Appraisal theoryというのは、選択体系機能言語学(SFL)の対人的メタ機能(詳しくはこちら)を発展させたものです。人の感情や信念などの心的態度がどうテキストに現れるのかを記述・分析する際に使われています。

Appraisal theoryについては以下の本に詳しいです。

  • Martin, James R., and Peter R. White. The language of evaluation. London: Palgrave, 2005.