日本語学習者の終助詞「ね」の習得に関するSawyer (1992)の論文について②

 

Sawyerの論文が収録されている本

昨日の続きです。

  • Sawyer,  Mark. “The development of pragmatics in Japanese as a second language: The sentence-final particle ne.” Pragmatics of Japanese as a native and foreign language 3 (1992): 83-125.

 

Sawyerの研究

Sawyerの研究では、1年にわたって、日本に滞在する初級日本語学習者11名の「ね」の習得について調査し、「ね」の習得段階などがあるのか、同じ指導を受けていても学習者によって「ね」の使用に違いが生まれるのかなどを調べていました。

調査方法としては、一年の間に4度、インタビューを行い、それを分析したようです。

 

結果としては、以下のようなことが分かったようです。

  • 終助詞「ね」の習得は語彙などの習得に比べて時間がかかる。一部の学生は3回目、4回目のインタビューまで終助詞「ね」を使っておらず、「ね」の出現頻度も低かった。
  • 最初に「ね」が出現するのは、決まり文句(「そうですね」など)でだった。その後、限定的ではあるがもっと自分で考えた文にも使用できるようになっていた。
  • 「ね」の使用については個人差が見られた。

 

ただ、実際に「ね」を頻繁に使用できていたのは11名中1名だけだったようで、基本は使用は限定的だったようです。

 

終助詞「ね」の習得研究のその後の展開

終助詞「ね」の習得研究は、現在までに多数行われているようです。

その後の展開もおってみたいですね。