言語計画の三つのアプローチ:status planning, corpus planning, acquisition planning

言語政策・計画(Language Planning)の3つのアプローチについて

言語政策・計画については以下の3つのアプローチがあると言われています。

  • Status planning(地位計画/席次計画)
  • Corpus planning(本体計画/コーパス計画/実体計画)
  • Acquisition planning(普及計画/習得計画)

参考にしたのは以下の本に収録されているHornbergerの論文です。

  • Nancy H. Hornberger (2006). Frameworks and Models in Language Policy and Planning Research by  In Thomas Ricento, ed. (2006). An Introduction to Language Policy: Theory and Method (pp. 24-41). Blackwell.

↑この本は言語政策に関する入門書で、言語政策を研究している知り合いに、以前紹介してもらった本です。

Status Planning(地位計画)

これは「言語の使用」に対するアプローチです。

具体的には、公用語や国語、標準語を定めたり、言語の選択に関するものです。

 

Corpus planning(コーパス計画)

これは、「言語」そのものに対するアプローチです。

ある言語の正書法や表記法、語彙などについてを決めるなど、言語の実体に関するものです。

 

Acquisition Planning (習得計画)

これは「言語の使用者」に対するアプローチです。

具外的には、グループ、教育分野・学校、メディア、職場などで、どう言語を習得させ、普及させていくかに関するものです。

 

 参考書

この3つのアプローチについては以下の本にも詳しく記載されているようです。

  • Cooper, R. L. (1989). Language planning and social change. Cambridge University Press.

Cooperは上記の3つのアプローチのAcquisition planning(習得計画)を提唱した学者でもあるようです。

 

この記事を書くにあたって、用語の日本語訳を調べていたら、この3つについてわかりやすく記載している国際交流基金のサイトも見つけました。

わかりやすくまとめてあったので、興味のある方はこちらもご覧ください。この記事の日本語訳も上記の山本(2008)の訳を参考にしています。

 



1 Trackback / Pingback

  1. ミクロレベルの言語政策に関するLiddicoat and Baldauf (2008)「Language Planning and Policy」について – 旅する応用言語学

Comments are closed.