単純語と合成語(複合語・畳語・派生語)について

参考にした本
  • 坂本他 (2017). 日本語教育への道しるべ 第2巻 ことばのしくみを知る 第2巻

↑全4シリーズからなる「日本語教育への道しるべ」の1冊です。いろいろな分野が網羅されているので、日本語教育の概要を知るには便利だと思います。

この記事は、p. 58-59の記載を参考に、以前の知識などを適宜加えたものです。

なお、たまたまこの本が手元にあったので参考にしましたが、語構成については、日本語概論の本だとだいたい出てくるのではないかと思います。

 

語とは

単語の分類方法はいろいろありますが、単純語と合成語にわけて考えることが多く、さらに合成語は複合語、畳語、派生語の3つにわかれます。

  • 単純語(simplex word)
  • 合成語(complex word)
    • 複合語(compound word)
    • 畳語(geminate word)
    • 派生語(derived word)
単純語

これ以上小さな単位にわけることのできない語のことをいいます。

例としては以下のようなものがあります。

  • 手、雨、母、コーヒーなどの名詞
  • ゆっくり、すぐ、おそらく、ちょうどなどの副詞
  • 見る、書く、聞くなどの動詞の語幹
  • 高い、安い、明るいなどの形容詞の語幹

「コーヒー」を「コー」と「ヒ―」にわけることはできません(したとしたら、意味がまったくわかりません)。

「ゆっくり」も「ゆっく」と「り」にわけると、意味がわからなくなります。

このように、単一の成分からできている語のことを単純語といいます。

 

合成語

合成語は、2つ以上の語が結合してできている語です。

例えば、「男女」という言葉は「男」と「女」というそれぞれ自立した語が組み合わされてできています。

「コーヒー」は2つにわけられませんでしたが、「男女」は「男」と「女」にわけることができます。

 

「もっともっと」という語も、「もっと」が2回繰り返されることで構成されています。

なので、「もっと」と「もっと」にわけることができます。

 

上記に述べた通り、合成語は、複合語・畳語・派生語に分けられます。

 

複合語

合成語の1つにあげられるのが、複合語です。

複合語は、自立成分がが2つ組み合わされた語のことをいいます。

例えば、「男女」は「男」と「女」が組み合わされた語ですが、「男」「女」どちらも単独でも意味を成す語で自立しています。

複合語には以下のようなものがあります。

 

  • 緑茶、宝探し、手足、カレーライス、白黒テレビなどの複合名詞
  • 洗い流す、呼び出す、買い回るなどの複合動詞
  • 蒸し暑い、粘り強いなどの複合形容詞

 

複合語については多く研究されています。複合語と一口にいっても構成パターンはいくつもあって、奥深いです。

 

  • 姫野昌子 (2018).  新版 複合動詞の構造と意味用法. 研究社

↑2018年にも複合動詞の書籍が出版されていました。

 

複合動詞については検索ウェブサイトもあります。興味のある方はこちらの記事もご覧ください。

 

畳語

同じ成分の語を繰り返した語のことです。

例えば以下のようなものがあります。

  • 人々、村々、星々などの名詞
  • どんどん、ぺらぺら、時々などの副詞

日本語は畳語が多いともいわれているようです。

日本語はオノマトペが豊富といわれますが(詳しくはこちら)、オノマトペは畳語が多いですね。

 

派生語

自立成分1つに、1つ以上の接辞がついた語をいいます。

接辞は、「不」「ご」「お」「再」などの接頭辞と、「化」「的」などの接尾辞があります。

例えば、接頭辞が着いたものとしては以下のようなものがあります。

  • 合格、祝儀、土産、挑戦

接尾辞がついたものは以下の例があげられます。

  • 懐疑、新規、寒、かなし、教育

日本語の接頭辞・接尾辞については、以下の大辞林のサイトに詳しく載っています。

 

まとめ

単純語と合成語について簡単に説明しました。

少しでもお役に立てるとうれしいです。



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