フーコーの「性(sexuality)の歴史 I」についての動画を視聴しました。わかりやすかったです。

フーコーの「性(sexuality)の歴史 I」についての動画がアップロードされていたので見てみました。カナダのブリティッシュコロンビア大学の「Arts One」というプログラムの1つみたいです。とても分かりやすく説明していました。

  • Hendricks (2014) Michel Foucault, The History of Sexuality: An Introduction

この動画によると、セクシュアリティというのは抑圧されるどころか、医学や心理学等、様々な分野で語られ、知や権力と結びついてきたとそうです。近代の権力というのは、様々な言説を通して「性的異常者」「健常者」などのカテゴリーを作ったり、出生率や妊娠率を上げるために様々な政策を取ったりして、私達を管理していくものであるといっています。

私達は「異常者」になるのを恐れ、お互いに監視し、また様々な政策に従って行動することで、権力は日常のセクシュアリティにまで浸透しく、といっていました。

セクシュアリティという概念は社会的に構築されたもので、それが生活の隅々にまで当たり前のことのように行き渡っているということだと思いますが、それはセクシュアリティ以外の様々な概念にも応用できる気がします(だからこそフーコーが多くの人に今も引用され続けているのかもしれません。)

でも、ポストモダンの批判であるように、ディスコースにどこまで重きを置くのかと言われるとちょっと答えが出ない問題なのかなと思います。原文もあまり長くないようなので、今度時間があったときに読んでみようと思います。