「ことばの力学」読了。応用言語学は何ぞやというのを知るのにいい入門書だと思います。

岩波新書の白井(2013)の「ことばの力学-応用言語学への招待」を読みました。

  • 白井恭弘. ことばの力学: 応用言語学への招待. 岩波書店, 2013.

標準語・方言、言語政策、バイリンガル、手話、外国語教育、言語と文化、政治・メディアのことば、法と言語、言語障害、コンピューターによる情報処理など、応用言語学で扱われるテーマを幅広く紹介していました。応用言語学を研究しているものの、「応用言語学って何やっているの?」と言われるとうまく答えられないことがよくあるので、とても参考になりました。また、言語障害や手話、コンピューター技術等はほとんど知らないので、時間があったら本を読んでみたいなと思いました。

巻末には参考文献もついているので、興味がある人は文献に当たれるようになっています。

参考文献に載っていた、いつか読みたいと思っている本を忘れないようにメモしておきます。

  1. 池上(1981)『「する」と「なる」の言語学』大修館書店
  2. Lakoff G., and Johnson , M. (1980) Metaphors we live by . Chicago: University of Chicago Press.
    この2冊はずっと前から読みたいと思いつつ読んでないので、今年読めたらと思います。
  3. Loftus, E. (1980). Language and memories in the judicial system. In R. Shuy and A. Shnukal (Eds.) Language use and the uses of language (pp. 257-268). Washington, DC: georgetwn University Press
    法廷の言語についての章で、目撃情報の信憑性の問題のときに参照されていて、おもしろそうだったので時間があったら読んでみたいです。