またまたレイコフの動画を視聴。共和党と民主党のメタファーの使い方についてです。

前回に引き続き、レイコフの動画を見ました。

  • George Lakoff(2002) Moral Politics

 

この動画は上記の本に関するもので、人々の政治的態度というのは無意識なメタファー(メタファーについてはこちら)で決まっているとおもしろい意見を述べていました。

レイコフによると、アメリカの政治は、民主党も共和党も、アメリカを「家族」というメタファーで見ていることは同じだそうです。ただ、共和党(というより保守派)は「strict father(厳しい父)」を理想の家族という概念モデルにしていて、リベラル派は「nurturant parent(愛を持って育てる両親)」という違うモデルに基づいていると言っています。

そしてレイコフによると、共和党のほうが意識的にこの概念モデルを取り入れてきたと言っています。レーガンの支持者はレーガンの政策に賛成していない人も多かったようですが、レーガン自身の「厳しい父親像」にひかれて支持していることが多々あり、レーガンもそれをわかって、「厳しい父親像」に沿うような言葉を選んでいたようです。

それに比べて、民主党はそういうメタファーの使い方がうまくないといっています。レイコフは、リベラル派というのは、進歩主義・合理主義を掲げ、科学的な事実などに重きを置く傾向にあるため、メタファーを軽視しているのではないかと言っていました。でも、レイコフによると大部分の考えというのは無意識で、メタファーを無視するのは問題だと言っていました。

いつか原書も読んでみたいですが、いつになるやら・・・です。

  • Lakoff, George. Moral politics: How liberals and conservatives think. University of Chicago Press, 2010.