スウェーデン語母語話者の英語のモダリティの使用について調べたAijmer(2002)の論文について

今回の紹介する論文

スウェーデン語母語話者の英語のモダリティの使用について調べたAijmer(2002)の論文を読みました。

  • Aijmer, Karin. “Modality in advanced Swedish learners’ written interlanguage.” Computer learner corpora, second language acquisition and foreign language teaching (2002): 55-76.

対象となったスウェーデン語母語話者の英語のレベルは上級です。

調査するときに使ったのは、ICLEの学習者コーパスです。これは様々な母語を持つ英語学習者が書いたエッセイで構成されるコーパスです。

今は第2版が出版されているようですね。

 

この中のスウェーデン語母語話者のデータを使用していました。

 

スウェーデン語母語話者の英語のモダリティ使用の特徴

調査の結果、以下のような特徴が分かったそうです。

  • will, might, must, have to, shouldなどの法助動詞の使用が多い

ネイティブスピーカーに比べ、全般的に学習者は法助動詞の使用が非常に多かったようです。

このような法助動詞は、ネイティブスピーカーの場合、書きことばより話しことばで使われる傾向があるようです。

学習者はどちらかというと、話しことばに近いスタイルをエッセイに使っていたのではと著者は分析していました。

 

  • will probably, will certainlyなど法助動詞+副詞の組み合わせも多い

学習者は、ネイティブスピーカーが使わないような法助動詞と副詞の組み合わせも使っていたようです。

スウェーデン語では認識モダリティを副詞か、副詞+法動詞で示すことが多く、母語の転移があったのではといっていました。

 

  • I thinkなどの法動詞の使用も多い

I thinkやI believeも、ネイティブスピーカーの10倍以上使用されていたようです。

 

まとめ

他の学習者のモダリティの使用を調査した論文でも、英語学習者は「I think」などの特定の法動詞を多用するという結果が出ているようです。

上級学習者でもその傾向があるという結果が出たのは面白いと思いました。