Bachman & Palmer (2010)の実践 言語評価について

Bachman とPalmerの言語テスト作成法

  • Bachman, Lyle F., and Adrian S. Palmer. Language testing in practice: Designing and developing useful language tests. Vol. 1. Oxford University Press, 1996.

↑Bachman & Palmerの1996年の本は言語評価関係で非常に有名です。

この本については、「実践 言語テスト作成法」という題で和訳も出ているようです。

 

Bachman とPalmerの実践言語評価

  • Bachman, Lyle F., and Adrian S. Palmer. Language assessment in practice: Developing language assessments and justifying their use in the real world. Oxford: Oxford University Press, 2010.

↑2010年の本は、1996年からさらに言語評価についての議論を発展させたものです。

 

教師は、学生を評価するときに、いつ、どうやって、どのくらい評価しようかなどは考えるのですが、何を評価するのかどうして評価するのかということを考えることは少ないと指摘しています。

 

Bachman & Palmerは、評価をする際には、学生から情報を集め、そのデータをもとに解釈し、決定を下し、それがプラスの結果を生み出さなければならないと言います

 

こういう評価を行う際には、評価の妥当性等、様々なことを考慮にいれなければなりません。

評価を行う者自身だけでなく、学生・同僚・保護者などの関係者にもこの評価プロセスを正当化できるようにするために、Assessment Use Argument(AUA)という枠組みも提示しています。

この枠組みについては例も示しながら、どう応用できるかを詳しく説明しているので、言語評価の開発・使用の際には参考になると思います。