応用言語学とは?
応用言語学は、(人によって解釈も違うのですが)様々な分野の知見(教育学等)も取り入れながら、現実の社会の様々な言語に関する課題に対応していく学問です。
例えば以下のような分野があげられます。
- 言語習得・喪失
- 言語教育
- 社会言語学
- 語用論
- 通訳・翻訳
- 異文化間コミュニケーション
- 認知言語学・心理学
- 言語と脳
- コーパス言語学
- 教育工学
応用言語学の参考書
「応用言語学」と一口にいっても広いため、すべての分野を網羅したものはあまりないようです。
英語文献だと、Guy Cookが、2003年に新書を出版しています。
- Cook, Guy (2003). Applied Linguistics. Oxford University Press.
あまり長くないので読みやすいと思います。
ちなみに、Cookは2015年に現在の応用言語学について再考した論文も出版しています。
日本語の入門書だと岩波新書から入門書が出ています。
- 白井恭弘. ことばの力学: 応用言語学への招待. 岩波書店, 2013.
標準語・方言、言語政策、バイリンガル、手話、外国語教育、言語と文化、政治・メディアのことば、法と言語、言語障害、コンピューターによる情報処理など、応用言語学で扱われるテーマを幅広く紹介しています。
また、応用言語学の各分野の入門書については過去の記事でいくつか紹介したので、ご興味のある方はご覧ください。
- 【入門書紹介】言語学習・教育(英語・日本語文献)
- 【入門書紹介】トランスレーション・スタディーズ(英語・日本語文献)
- 【入門書紹介】認知言語学(日本語文献)
- コーパス言語学の入門書について(英語文献)