Moon (2008)のクリティカル・シンキング(critical thinking)に関する本を一読:実務には役に立ちそうです。

この前から所用でクリティカル・シンキングについて調べていますが、今回もクリティカル・シンキングに関するMoon (2008)を一読しました。

  • Moon, Jennifer (2008) Critical Thinking: An Exploration of Theory and Practice. Routledge

クリティカル・シンキングの理論的背景と、参考資料で構成されていて読みやすい本でした。理論的背景では、クリティカル・シンキングの定義等にはいろいろな議論があって、面倒な概念なのだということを丁寧に説明していました。

参考資料ではクリティカル・シンキングの活動の例やクリティカル・シンキングの発達過程の案などが掲載されていたので、教育現場で学生のクリティカル・シンキングを導入・評価しなければならない教師には参考になるのではないかなと思いました。

また、理論のところで「academic assertiveness(アカデミックな自己主張)」をクリティカル・シンキングの一部として主張していたのが印象的でした。