サム リース(Sam Leith)著の「レトリックの話 話のレトリック―アリストテレス修辞学から大統領スピーチまで」を読了しました。

先日図書館で以下の本を借りて読みました。

  • サム リース (著), 松下 祥子(訳)『レトリックの話 話のレトリック―アリストテレス修辞学から大統領スピーチまで』 2014.  論創社.

言語学のコーナーにあったので認知言語学の本なのかなと(特に深い根拠もなく)思っていたのですが、そうではなくて古代ギリシア・ローマから続く、どうすれば人を説得できるかなどの弁論術を説明した古典的な(?)レトリックの本でした。

アリストテレス、キケロ、リンカーンからオバマまで、至る所に散りばめられた弁論にまつわる小噺がおもしろく、読み物として楽しめました。訳も読みやすく、すっと日本語で理解できました。

ちなみに著者のサム・リース(Sam Leith)は作家、ジャーナリスト、コラムニストだそうで、新聞「Daily Telegraph」の文芸欄編集長も務めていたそうです。(本の中の著者情報です)
原文です↓

  • Sam Leith (2012) You Talkin’ to Me?: Rhetoric from Aristotle to Obama. Profile Books

今度は、和訳名に「レトリックと人生」と同じ「レトリック」がついている以下の認知言語学の「古典」も読みたいです。

(むしろ、まだ読んでいないのと言われそうですが・・・)

  • ジョージ・レイコフ・マーク・ジョンソン (著) 渡部 昇一他(訳)(1986)『レトリックと人生』 大修館書店

原文です。

  • George Lakoff and Mark Johnsen (2003) Metaphors we live by. London: The University of Chicago Press