目標基準準拠テスト(CRT)と集団基準準拠テスト(NRT)の違いについて

テストの種類

この前、評価についての記事を書きました。

 

診断的評価・総括的評価・形成的評価の違いと、日本語教育の評価に関する書籍

テストは評価するための材料となるものですが、それにも様々な種類があるようです。

今回の記事では目標基準準拠テスト(CRT)と集団基準準拠テスト(NRT)について調べてみました。

参考にしたのは以下の本のp. 28-29です。それに、以前学んだ情報等を加えています。

  • 坂本正他 (2017). 日本語教育への道しるべ 第4巻 ことばのみかたを知る. 凡人社

↑4巻セットになっていて日本語教育で議論されているトピックが幅広く網羅されています。第4巻の第2章は言語能力評価に充てられています。

 

目標基準準拠テスト(CRT)

目標基準準拠テスト(Criterion-Referenced Test)は、授業などで設定した目標がどのぐらい達成できたかを知るためのものです。

例えば授業で1課から4課まで扱ったのであれば、この範囲の学習項目をしっかり学べたかをみるのが目標基準準拠テストです。

中間テストや学期末テストなどで学習の到達度を測る到達度テスト(achievement test)がそれに入ります。

また、目標と比較して自分の達成度を測るため、絶対評価のことが多いです。

 

集団基準準拠テスト(NRT)

集団基準準拠テスト(Norm-referenced test)は、集団の標準的な水準と比較して、学習者の能力を測るものです。

例えば、日本語能力試験、留学試験やプレースメントテストなどは、学習歴などには関係なく、学習者のその時点の言語能力を調べるために実施されます。

こういったテストは熟達度テスト(proficiency test )と呼ばれますが、他の学習者の水準と比較して、その学習者がどのレベルにあるのかを測るため、集団基準準拠テストになります。

なお、他の学習者との比較なので相対評価のことが多いです。

 

まとめ

目標基準準拠テストと集団基準準拠テストについてまとめました。

目標基準準拠テストは、授業などで設定した目標がどのぐらい達成できたかを知るため、集団基準準拠テストは、集団の標準的な水準と比較して、学習者の能力を測るためのものでした。

  • Brown, James Dean, and Thom Hudson. Criterion-referenced language testing. Cambridge University Press, 2002.

↑読んでいませんがこんな本も出ているようです。



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