「変貌する言語教育:多言語・多文化社会のリテラシーズとは何か」を読んでいます。

今、以下の本を読んでいます。

  • 佐々木他(編)(2007)『変貌する言語教育:多言語・多文化社会のリテラシーズとは何か』くろしお出版

 

タイトルであえて「リテラシー」ではなく「リテラシーズ」と複数形にしているのは、「リテラシーの多種多様なあり方」を反映しているからだそうです(p.x)。近年はリテラシーとはいわゆる「標準語」の「読み書き」にとどまらず、方言等の言語変種や、デジタルメディアなどのリテラシーなども必要とされており、「単一」ではなく「多種多様な」のリテラシーが必要だからという思いが背景にあるのだと思います。

この本は2005年9月に開催された「ことば・文化・社会の言語教育」という国際研究集会の講演・討論を基にしたものだそうで、このブログでも何度か紹介したKramsch(クラムシュ)の論文も掲載されています。この集会では、ゲストスピーカー3名と、その対論的スピーカー3名、各セッションのコーディネーター3名で構成されていたようで、この本も第1部~3部まではこの形を踏襲した形となっています。(ちなみに計5部構成で、第4部はこのブログでも何度か紹介したByram(バイラム)による総合コメント、第5部は討論内容になっています)

まだ第1部と2部しか読んでいませんが、1つ目のゲストスピーカーの論文、2つ目の対論的な論文、2つの論文に対してコメントする3つ目の論文、という形式で進んでいくのはなかなか新鮮で読んでいて面白いです。

ちなみにこの本は「リテラシーズ」という共同研究プロジェクトの一環で、この研究プロジェクトでは無料で読める「リテラシーズ」という論文誌も公開しています。

詳しい内容についてはもし時間があれば書ければと思います。