「にくい」「つらい」「がたい」の違いについて

「にくい」「つらい」「がたい」

3つの違いについて聞かれたので、調べてみました。

参考にしたのは、以下の本のp. 163-p.169です。

  • 市川保子. 中級日本語文法と敎え方のポイント. スリーエーネットワーク, 2007.

↑中級学習者が疑問に思うポイントをわかりやすくまとめている本です。

 

意味の違い
  • 「にくい」-物理的・生理的に困難という意味、話しことば・書きことば両方で使う
  • 「づらい」-心情的に「そうするのがつらい、難しい、申し訳ない」という意味、やや書きことば
  • 「がたい」-実現することが難しくてめったにないという意味。書きことば

 

「にくい」のみOK

物理的なことを扱うときは「にくい」になります。

例えば、

「このお風呂マットはすべりにくい」

 

とはいいますが、

 

「すべりがたい」「すべりづらい」とはいいません。

 

また、「にくい」の前は意志動詞だけでなく、無意志動詞(「太る」「消える」「こわれる」など、自分の意志ではコントロールできない動詞)もくることができます。

 

 

「にくい」と「づらい」

「づらい」は話し手が精神的に苦痛を感じているというニュアンスがでるようです。

例えば

「言いづらいこと」

「言いにくいこと」

というのはどちらもOKだそうですが、「づらい」のほうが話し手側の精神的苦痛が伴っているそうです。

ただ、ここらへんは私個人の感覚だと、いまいちよくわかったようなわからないようなです。

「づらい」の前は意志動詞のみで、無意志動詞はきません。

 

「がたい」が出てきやすい状況

「がたい」はある程度、その前に来る動詞が限定されていて、認識・発言にかかわる動詞や慣用的表現が多いです。

  • 理解しがたい
  • 認めがたい
  • 信じがたい
  • 想像しがたい
  • 賛成しがたい
  • 動かしがたい事実
  • 許しがたい行為
  • 耐え難い屈辱

「がたい」は使える範囲がかなり限定されているようですね。



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