Web of ScienceやSCOPUSなどの引用索引データベースとインパクトファクター、その問題について

引用

この前、研究業績の記事でも書きましたが、学術論文では自分の論文がどのぐらい他の論文に引用されたかということが評価の対象になってきます。

学術論文では、「Hall(1999)がいうように、このことは・・ 」という風に、他の論文を参照して書いていくのが普通で、8000 wordsから10000 wordsぐらいの英語の論文だと、一つの論文にだいたい30ぐらいの文献は引用していると思います。

他の論文に自分の論文が引用されればされるほど、影響力の大きい論文と評価される傾向にあります。

 

研究業績についての備忘録③-学術論文はどう評価されるのか(査読・掲載雑誌・引用)

↑興味のある方はこちらもご覧ください。

 

Citation Index (引用索引)

被引用数を調べることができる引用索引データベースには以下のようなものがあります。

Thomson Reuters社のWeb of Scienceの中にも分野ごとにいくつかデータベースがあるのですが、このうち、応用言語学に関係あるのは以下の2つかと思います。

  • Social Sciences Citation Index
  • Arts & Humanities Citation Index

このデータベースに収録されている学術誌に自分の論文が掲載されると、自分の論文が他の論文に何回引用されたかを見ることができます。

 

Google Scholarなどでも自分の論文の引用については見ることがわかりますが、上記のWeb of ScienceやSCOPUSだと、引用索引データベースに収録された、(ある程度以上の評価があると考えられる)査読付きの学術誌の中でどう引用されているかがわかります。

大学にもよりますが、このWeb of ScienceかSCOPUSに掲載されている学術誌に掲載された場合は、評価が高くなるところもあるようです。

 

Impact Factor

インパクトファクターはWeb of Science Core Collectionに収録された学術誌の論文が、平均的にどのぐらい引用されたかを出すものです。

個々の論文ではなく、学術誌全体の平均引用数を出すものです。

 

インパクトファクターが高いと、学術誌も高く評価される傾向にあります。

 

問題とまとめ

このように引用数というのはかなり重視されています。

ただ、それにこだわるばかり、研究の内容から離れてしまうようなことが起こることもあります。

実際私自身にも複数回あったことですが、論文を提出した後に、匿名の査読者から「この文献を引用してください」と同じ著者の文献をいくつか提示されたことがあります。(もちろん「匿名」なので、査読者がその提示された文献の著者とは限りませんが、どうしても疑ってしまうようなときもあります。)

また、学術誌の編集者から、この学術誌の中の論文を引用できないかと言われたこともあります。

本末転倒な気もしますが、引用数が学術誌の評価・研究者の評価に影響を及ぼす限り、これは続くのかなと思っています。

 



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