Hylandの影響力のある論文をまとめた本が出版されていました。

Hylandの影響力のある論文を集めた本

Hylandはアカデミック・ライティングで幅広く執筆しています。

彼のパーソナルサイトだけを見ても、非常に精力的に執筆しているのがわかります。

このHylandの論文の中で影響力のあった論文を集めた本が出版されたようです。

  • Hyland, K. (2018). The Essential Hyland: Studies in Applied Linguistics. Bloomsbury Academic

 

Hylandのジャンルベースアプローチについて

Hylandはジャンル分析や、ジャンルに基づく指導についての専門家ですが、以下の本のp. 10-16でジャンルに基づく指導についての主な利点について以下の7点をあげています。

  • Hyland, K. (2004). Genre and second language writing. Ann Arbor, MI: University of Michigan Press.
  • 明確化(Explicit)-ライティングスキル習得のために学ばなければならないことを明確に提示できる
  • 系統化(Systematic)―ことばとその文脈に着目して、一貫した枠組みを提示できる
  • ニーズベース(Needs-based)-学生のニーズに合った目的・内容のコースを提供できる。
  • サポート(Supportive)-学生の学習と創造性を伸ばすために、教師がその中心的役割を担うことができる
  • エンパワメント(Empowering)-学生にそのジャンルで高く評価されるテキストのパターン等に気づかせることができる
  • 批判的(Critical)―学生にそのジャンルで高く評価されるディスコースを理解させ、それに挑戦するようなリソースを与えることができる
  • 意識向上(Consciousness-raising)―教師の意識を向上し、学生のライティングに自信をもってアドバイスできる

上記は私が理解した範囲で翻訳したものなので、詳しくは原書をご覧ください。

 

Hylandについてはこの前も記事を書いたので、興味のある方はそちらもご覧ください。

Hyland (2007)のライティングのクラスにおけるジャンルベースアプローチについての論文を読みました。