「ても」と「てでも」の違いについて

参考にした本

「ても」と「てでも」の違いについて調べてみました。

参考にしたのは以下の本のp. 257です。

  • グループジャマシィ(編)(1998) 日本語文型辞典. くろしお出版

 

「てでも」について

上記の本のp.257で、「てでも」については、以下のように説明されています。

 

強硬な手段を示す。強い意志や希望を表す表現を伴って、実現のためにはそのような極端な手段を用いるのもためらわないという強い決意を表す。

 

例えば、以下のような例文があります。

  • 100万円払ってでも、このコンサートに行きたい。
  • 這いつくばってでも、クラスに行くつもりです。
  • 借金をしてでも、大学に行きたい。

このように、「コンサートにいく」「クラスに行く」「大学に行く」などという希望を叶えるためには、「100万円払う」「這いつくばる」「借金をする」などの強硬な手段をとるのもためらわないという意味になります。

 

「ても」との違い

「ても」は、逆接の意味があります。英語だとよく「even if」や「even though」と訳されています。

 

「ても」が表す逆接には、仮定的な逆接と、事実の逆接の2つがあります。

 

上記の「てでも」の例は、仮定的な逆接を表す「ても」で置き換えることもできます。

  • 100万円払っても、このコンサートに行きたい。
  • 這いつくばっても、クラスに行くつもりです。
  • 借金をしても、大学に行きたい。

 

「ても」と「てでも」どちらも使えますが、「てでも」のほうが極端な手段を用いるのもためらわないという、話し手の強い決意があるのではないかと思います。

 

また、下記のような事実の逆接の場合は、「ても」と「てでも」は置き換えられないようです。

  • 先生に相談しても、全然何もしてくれなかった。(×てでも)
  • 何回漢字を書いても、全然覚えられない。(×てでも)

 

また、仮定的な逆接でも、後件で強い希望を指さない場合は、「てでも」と置き換えられないようです。

  • 卒業しても、私の生活は変わらないと思う。(×てでも)
  • 100万円払っても、借金はなくならないのではないか。(×てでも)
まとめ

「ても」と「てでも」の違いについてまとめました。「てでも」は使える場面が限られているようですね。

 

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