Saito (2016)の英語の発音に関する講演も視聴しました。

昨日視聴した講演の他にも、ロンドンのBirkbeck Collegeで行われた応用言語学関係の講演が視聴できたので、見てみました。
今回視聴したのは、Kazuya Saito(斉藤一弥)の発音についての講演です。

  • Saito, Kazuya (2016) What Makes Second Language Speech Comprehensible? Presented at Birkbeck College, London on Dec 11, 2015.

動画はこちら:アクセス日:2016年8月9日

発音関係で精力的に執筆していて、研究業績の量・掲載学術誌の質ともに雲の上の存在で、ただただ「すごい」の一言です。2015年からBirkbeck Collegeに所属しているようですね。

今回の講演では、学習者の発音について、ネイティブのような発音で話すこと(accentedness)を目標にするのではなく、「理解できるようわかりやすく話す(comprehensibility)」という現実的な目標をたてることが必要なのではといっていました。

その上で、何をもって「わかりやすい話し方」になるのかという、そのわかりやすい話し方の構成要素について、自らがカナダで日本人学習者を対象に行った研究結果を基に紹介していました。

詳細は割愛しますが、データも日本人の英語学習者だったので興味深かったです。もし機会があれば論文など読んでみたいです。

講演内では先行研究のところで、カナダのSimon Fraser Universityの教授のMunroについても紹介していました。

Saito自身もMunroと共同研究などしているようです。Munroも発音関係で数多く出版しているようですね↓

  • Derwing, Tracey M., and Murray J. Munro. Pronunciation fundamentals: evidence-based perspectives for L2 teaching and research. Vol. 42. John Benjamins Publishing Company, 2015.