品詞とは何か?品詞の分類のポイントについて

品詞とは?

語を分類するやり方は複数あります。

例えば、語の出自によって分類したものとして、和語・漢語・外来語・混種語がありますね。

品詞というのは、文法的機能に基づいて語を分類したものです。

 

学校文法では、品詞を以下の10種類に分けて考えることが多いです。

  1. 動詞(例:書く、話す、聞く、読む)
  2. 形容詞(例:新しい、かわいい、やさしい、うれしい)
  3. 形容動詞(例:元気だ、大変だ、ハンサムだ、静かだ)
  4. 名詞(例:月、大学、私、太陽)
  5. 副詞(例:ゆっくり、かなり、多少、きっと)
  6. 連体詞(例:ある、あらゆる、きたる、小さな、とんだ、約、この、その、あの)
  7. 接続詞(例:しかし、それに、ただし、そして)
  8. 感動詞(例:ああ、もしもし、おや、ほう、わあ、あれ?)
  9. 助動詞(例:(ら)れる(受身)、(さ)せる(使役)、だ、です、たい、ない、そうだ、らしい)
  10. 助詞(例:は、に、で、から、しか、の)
※名詞をさらに代名詞や数詞等に区分する分け方もあります。
なお、この中で、おそらく印象が薄いのは「連体詞」だと思います。
連体詞は、活用せず、名詞を修飾する機能しかもたないものです。他の品詞と比べて少ないため、あまり学校文法で体系的に学ぶことはないようです。
「この」「あの」「その」「こんな」「あんな」などや、「小さな/大きな」のような形容詞由来のもの、「きたる」「たいした」などの動詞由来のものがあります。

分類のポイント

品詞は、文法的機能に基づいた分類の仕方と言いましたが、どうやって分類していくのでしょうか?
ポイントとしては以下の3つがあります。
  • 自立語か付属語か
  • 活用するかしないか
  • 活用の形

 

以下の表を見てください。

この表を見ながら、以下の説明を読んでもらうと、わかりやすいと思います。

 

ポイント1: 自立語か付属語か

まず、語は自立語と付属語に分けられます。

自立語

自立語というのは、一語で意味を表せるものです。その語を聞いたら、どんな意味かわかるようなものが自立語ですね。

自立語は、単独で文節を作れて、文節の最初にあります。

動詞、形容詞、形容動詞、名詞、副詞、接続詞、連体詞、感動詞が自立語になります。

 

付属語

付属語は、単独では文節を構成することができません。自立語の後について、自立語に様々な意味を添えるものです。

助詞や助動詞が付属語になります。助詞の「は」「が」「に」などは単独で使っても意味がわかりませんね。

 

以下の文を見てください(文節に分けています)。

彼は/ 明日から/ 新しい/職場で/ 働くらしいです。

 

この文で、自立語は、以下のものになります。
  • 名詞:「私」「明日」「職場」
  • 動詞:「行く」
  • 形容詞:「新しい」
付属語は以下のものになります。
  • 助詞:「は」「から」「で」
  • 助動詞:「らしい」「です」

ちなみに、「です」は、コピュラという品詞として別に考える立場もあります。

 

ポイント2: 活用するかしないか

自立語か付属語かで語は大別できます。

自立語、付属語のそれぞれを活用の有無で細分できます。

 

自立語の活用の有無

自立語で活用するのは、動詞、形容詞、形容動詞です。

動詞は、「書く」「書かない」「書こう」「書けば」と活用しますね。

形容詞も「新しい」「新しかった」「新しくなかった」と活用します。

形容動詞も「元気だ」「元気じゃなかった」「元気だった」と活用します。

これら3つは述語になるもので、「用言」といいます。

 

自立語で活用しないのは、名詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞です。

このうち、名詞は、主語になるもので「体言」といいます。

付属語の活用の有無

付属語で活用するのは、助動詞です。

なお、どの語を助動詞と認めるかについては見解が多数あります。

学校文法では、助動詞の例としては、「(ら)れる(受身)」「(さ)せる(使役)」「だ、です」、「たい」、「ない」、「そうだ」、「らしい」などがあげられます。

これらの助動詞は、例えば「らしい」の場合は、「らしい」「らしかった」「らしくなかった」と活用できますね。

 

なお、日本語教育文法では助動詞という品詞は使っていません。

「られる」「させる」などは受身形、使役形として学びます。

「そうだ」「らしい」などはモダリティ表現の一つとして導入されます(モダリティについては、「モダリティ、ムード、ヴォイス、アスペクト、テンスの用語についてのまとめ」もご覧ください)

 

付属語で活用しないのは、「に」「は」「で」などの助詞です。

 

活用の形

述語になることができる動詞・形容詞・形容動詞は、活用の形で区別できます。

 

言い切りの形がウ段で終わるものは動詞です。

「話す(hanasu)」「書く(kaku)」「読む(yomu)」など、ウ段で終わっていますね。

 

言い切りの形が「い」で終わるものは形容詞です。

「かわい」「たのし」「うれし」など、「い」で終わっていますね。

日本語教育文法では「イ形容詞」といいます。

 

言い切りの形が「だ」で終わるのが形容動詞です。

「静か」「元気」「ハンサム」「にぎやか」など「だ」で終わっていますね。

なお、日本語教育文法では、形容動詞は「ナ形容詞」と言います。

名詞を修飾するときに「静か町」「元気人」「ハンサム人」「にぎやか教室」などといったように、「な」がでてくるからです。

 

まとめ

学校文法に基づいた品詞の種類と、その分類のポイントについて簡単に説明しました。

まとめると以下のようになります。

  • 品詞というのは、文法的機能に基づいて語を分類したもの
  • 学校文法では、品詞を10種類に分けて考えることが多い
  • 品詞の分類のポイントとして、①自立語・付属語、②活用の有無、③活用の形があげられる

何かのお役に立てれば幸いです。

 

品詞の分類にご興味のある方は以下の記事もご覧ください。